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[4]健康で安全な暮らしを守る公衆衛生・環境

公衆衛生の2022年度改正
HPV子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)ワクチン
積極的勧奨に変更、8年ぶりに再開、未接種者は3年間無料接種できます
プラスチック資源循環促進法の施行:設計から処理までが対象です
2030年の電源構成:火力発電41%、原子力発電20-22%、再生可能エネルギー36-38%
再生可能エネルギーの利用者賦課金:3.45円/kwh 加算されます

1.心身ともに健康に生きるための知識と保健事業の種類 
母子保健:思春期から母体を守る指導、妊婦・産婦健診、乳幼児健診があります
歯科保健:よく噛むことで健康効果があり、歯周病と生活習慣病を予防します
学校保健:健康を管理し改善する能力を育成、健康診断、学校給食、体力向上、感染症予防を行っています
精神保健:ストレス、ひきこもりなど、幼児から老年期の精神症状に対応。自殺率は先進国中で高い。世界保健機関(WHO)はゲーム障害をギャンブル障害と認定しました

2.生活習慣病予防、健康診査・指導
7大生活習慣病:がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧・肝疾患・腎疾患です
原因:喫煙・不眠・偏った食生活・運動 不足・ストレスなどです
悪い生活習慣の改善が先:薬は最後の手段です 
メタボリックシンドローム:腹囲、肥満・高血中脂質・高血圧・血糖のうち2項目で該当します
早期発見:特定健康診査・指導とがん検診を受けましょう

3.感染症と予防接種 
国際化で、人とモノが短時間で移動する昨今、新型コロナに6.1億人が感染し、650万人の人命を奪い、ロックダウンによる経済的ダメージは計り知れません
公衆衛生の重要さを再認識、mRNAワクチンの早期開発と提供により、終息に向かっています
感染症の種類
a.1-5類:リスクの高い1-2類は強制入院になります。新型コロナウイルスは2類指定感染症のため、強制入院、ワクチンと治療費は国の負担です
b.ペットから感染、長寿化で結核や肺炎の増加、エイズ等性感染症も増加しています
c.対策:侵入防御・増殖抑制・免疫活性です
予防接種の種類
a.2つの目的:定期接種は集団予防で流行を阻止、任意接種は個人の罹患予防と重症化予防です
b.公費接種を拡大中:HPVワクチンの推奨開始、mRNAワクチン(新型コロナウイルス対 応)、ロタウイルス胃腸炎ワクチンが定期接種などです
予防接種健康被害救済制度:副作用による疾病・障害・死亡時の救済制度です

4.水・食の安全と食糧確保、農業問題 
食と水の安全
a.食中毒の種類:細菌・ウィルス・自然毒・化学物質・寄生虫
b.食品添加物:国が認めた基準があり、821品目
c.アレルゲン食品:表示義務7種、任意表示21種
d.土壌・河川・海水の汚染:農作物・魚介類を汚染し、人体に悪影響を及ぼします
e.輸入食品の検査:輸出用防腐剤などを検査します。国により基準は異なります
食料自給率の低下
輸入に頼るリスク、遅れる農業改革、温暖化と乱獲で漁獲減少、食品ロス問題、昆虫食の研究

5.安全な暮らしを守る生活環境・地球環境の保護
生活環境
a.衣類・生活用品・住宅建材の安全性
b.大気汚染、騒音・悪臭被害
c.廃棄物の削減、処理の限界、リサイクルで資源の有効利用
地球温暖化の悪影響
a.感染症の増加
b.砂漠化・気温上昇による農業・畜産への被害
c.海水温上昇による漁業への被害
d.異常気象による自然災害の大型化
パリ協定COP21
a.2020年以降2030年までの温暖化防止に努める枠組み
b.196か国・地域が参加する歴史的合意
アメリカは一時脱退から復帰、排出量の多い中国・インドの参加意義は大きい
c.全員参加を優先したため目標値の提出に止め、達成を義務付けていません
d.各国が目標を達成しても目標気温より上昇するため、5年ごとに見直されます
e.日本の目標値、2013年比26%削減達成には原子力発電30基稼働が必要です